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五代目桂米團治襲名披露公演@アミュー立川 [寄席・落語会]

15日の夜は、上方落語会に50数年ぶりに復活した大名跡・米團治の
襲名披露公演に行ってきました。(都内での公演でした)

NHK連続テレビ小説「ちりとてちん」の草原兄さん役・桂吉弥さんの
大師匠・桂米朝さんのご子息であり弟子でもある小米朝さんが
十月四日の朝5時55分に五代目桂米團治を襲名されました!

081015_180638.jpg開口一番は、ちょうばさんで「時うどん」。
関西版の時うどんを生で聞くのは初めてです。
江戸落語でいうところの「時そば」で、そのもと?になっている演目です。

吉弥さんは「ちりとてちん」。江戸では「酢豆腐」といいますが、
近ごろはドラマの関係もあってか、ちりとてちんで演じられる場合が多いようです。
ながぁーい街でしたっよっ┐( ̄ヘ ̄)┌ のところが可笑しかった、ぷぷ。

唯一の、東京の落語家さん、柳家花緑さんによる「初天神」
おとっつぁん、おまえさぁん、と表情を変えて演じる様は
涙流しながら笑いました、ぷぷぷ。
京都は南座での披露公演初日は完全なアウェー状態だったけど
今日は観客の皆さんはぼくの味方♪とおっしゃっていたように
リラックスされていたんではないかなぁ、と。

そして、ざこばさんの「肝つぶし」。
ひゃああ、出刃包丁で妹をっ!?とヒヤヒヤしましたが
なぁんだそういうわけか、と。
ざこびっちさんは何かとイラつくことが多いようで
眉間にシワを寄せてのマクラは笑ってしまいました。


そして中入りが開けて緞帳があがると披露口上です。
向かって左から、吉弥、ざこば、米朝、米團治、鶴塀、花禄の順で
もう既に手をついておられました。
わたしの席の真正面は、なんと!米朝師匠でした。
なんだかスゴイ、同じ場にいられたことのスゴサに感動でした!

ざこばさんから突っ込まれながら吉弥さんが司会をつとめ、
師匠が「こういう形での襲名披露が出来るのは幸せなヤツだ」みたいなことと、
後のことは皆さんでよろしく、という風なことを話した次は花緑さん。
同じ人間国宝を家族に持つということで同じ環境であることから
色々と大変なんだ、ということと、それから米團治師匠のご子息(15歳)も
落語家になるかなーみたいなことを言っていたとかいう内容を。

鶴塀師匠は米團治師匠のオトボケぶりをいくつか紹介してくれて、
ざこば師匠は時折鶴瓶さんに絡みながら、
米團治師匠が幼かった頃のエピソードと落語家になるあたりのエピソードを
少しだけおっしゃって、スミからスミまで、ずずずぃ~っと!とまとめられました。
ざこばさんの目はいくぶんか潤んでいたように見えたのは勘違いかしら・・・。

一人一人は温かく米團治師匠を見守りかわいがっておられるのだけど
みんなが集まるとなんていうかハチャメチャになって・・・
大爆笑の襲名披露口上となりました(*^m^*)

口上のあとは、2席。

鶴瓶師匠の創作「オールウェイズお母ちゃんの笑顔」。
鶴瓶さんとお母ちゃんのおもしろおかしいエピソード集(*^m^*)
子どもはやっぱりいつまでたっても 親 には敵わないんだなぁと。

そして最後は五代目米團治師の「親子茶屋」!
これ生でいっぺん聞いてみたかったのよ~♪
「つ~ろ~か~つろ~か~♪信田の~森の~親旦さんを~つろ~か~♪」
の節が妙に気に入っていて、思わず口ずさんでしまう(*^m^*)
にぎやかに三味線の音色も入って米團治さんにピッタリあってるな~と思ったら
先代、先々代の米團治の得意ネタなんですって、スゴイなあ。

歌舞伎などの襲名披露の場合は、楽屋入りした瞬間に名前が変るとか
タイムカードみたいなのをポチンとした時点で~とか、
人によっていつの瞬間をもって、ということを決めるんだということを
京都・南座のほうから教えられて、考えていなかったそうですが
大阪に住んでいるので大阪の日の出の時刻をもって、
小米朝から米團治になります~!と決めた直後・・・・
その日の大阪の日の出時刻を調べたら、午前5時55分だったそうです!
なんだかスゴくないですか、五代目米團治になるのは午前5時55分!
運命を感じずにはいられないでしょうね(*^-^*)b
しかも高校だかの落語部の担当が、先代の米團治さんだというから
そこから既に米團治としての運命は始まっていたんだわっ。



子米朝

子米朝

  • 作者: 五代目桂米團治
  • 出版社/メーカー: ポプラ社
  • 発売日: 2008/10
  • メディア: 単行本

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柳家花禄:初天神


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