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初天神 [は]

 【初天神】

  父親が、天神様に出かけようと仕度をしていると、息子も連れて行って欲しいと妻に頼まれる。
 が、息子は何でも欲しがり買って欲しいと騒ぐので連れて行かないと言うが
 買って欲しいと言わないから連れて行っておくれよ、と息子にも懇願され
 渋々連れて行くことになる。

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タグ:花緑 小ぞう
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墓見 [は]

【墓見】
 花見ならぬ、墓見が趣味の男が居た。

 薄暗いところで墓見をしていると
 何かに躓いた。見てみると死体があり、
 男は手を合わせて拝んだ。

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タグ:蝠丸
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化け物つかい [は]

【化け物つかい】

 人使いの荒いだんな様が一人屋敷に住まうが、
 あまりにも人使いが荒いので奉公人がみんなやめてしまう。
 おまえの替りなどいくらでもいるわ、と言い暇を出していたが
 そのうち誰もいなくなってしまった。

 ちょうどその頃、仕事斡旋所でこのだんな様の世話人を斡旋され
 モク助がやってくる。この人、人使いが荒いのでやめたほうがいいと
 周りの者に止められたが耐えてみせる、と言い
 このだんな様の屋敷を訪れた。

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タグ:右左喜 南光
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日和違い [は]

【日和違い】
 ある男が、出かけるにあたり雨に降られたら困る、というので
 天気はどうか、雨は降らないか、とあちこちに尋ねて歩く。

 すると長屋に易者がいることを思い出し、今日の天気はどうか、と尋ねたところ、
 「降る天気ではない」という答えをもらった。
 そうかーと元気よく外に飛び出して空を眺めながら歩いていると
 次第に黒い雲が広がってきて盆をひっくり返したような雨が降り出した。

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タグ:鯉昇
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化け物つかい [は]

【化け物つかい】
 今日、宿替えしてきたばかりの夫婦。亭主のほうは、人使いが荒い。
 「おまえは足軽、オレが軍師。役割っちゅうもんがあんねや!
 この家はワシが探してきた。一軒やで庭がある家探してきて、
 前の長屋よりも家賃が安い。こういう探しができるのはワシだ」

 引越しの片づけで汗をかいたのと、夕飯の支度が済んでいるから
 ちょっとお湯屋へ行きたいとカミさんが言ったので、
 ワシは軍師や、と酔いしれながらお湯屋へ行くことをすすめ、
 カミさんは出て行った。が、すぐに走って帰ってきた。

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タグ:南光

風呂敷 [は]

【風呂敷】
 亭主が寄り合いで出かけたが、帰りが遅くなるというので
 ひとり酒を呑んでのんびり過ごしていたおかみさん。

 ここに、亭主を「あにぃ」と頼る新さんがやってくる。
 
 酒呑んでるの、一緒にどう、てな具合に誘ったら
 家に上がってきた。さあどうぞ、というその時、亭主が
 予定よりずいぶん早く帰宅する。

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タグ:圓菊

反対車 [は]

【反対車】(=いらち車)
 上野まで車に乗って行きたい旦那が声をかけた車屋。
 何だかんだで車に乗ったのはいいが、梶棒がうまく上がらないうえ、
 イスはブリキで押さえてあるだけ。危ないから、と言われながら
 乗り込み、ようやく車を動かし始めた。

 が、体が弱いので、お客さんを届けたらその足で入院するんだという。
 若い人力車にはしょうがないが、
 年寄りの人力車にも追い抜かされてしまうことに
 あまりにも遅いんではないかと思った旦那が、いつ頃着くのか訊ねたところ、
 明後日の夕方には着くんじゃないか、という答え。

 そんなに遅いんじゃとんでもない!という旦那は車から降ろしてもらい
 次に選んだ車屋が、速さでは誰にも負けねぇ!という車屋。

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タグ:圓蔵

不動坊 [は]

「不動坊」
 長屋連中の憧れの女性・おたきさんが未亡人になりました。

 旦那は役者・不動坊火焔。旅回りをしていて急死したらしいが
 借金をこさえていたのでおたきさん1人ではどうにもならず、
 借金を肩代わりしてくれるなら輿入れするということで
 長屋の男・吉坊と一緒になることに決まりました。

 おたきさんと一緒になれるってんで嬉しい吉坊が
 風呂屋で浮かれている姿を友達にみられてしまいます。

 内緒にしていたわけではないが何も知らされていない友達は
 これが面白くない。皆でおたきさんに憧れていたから、
 吉坊に嫌がらせをして別れさせようという嫉妬心が芽生えます。

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タグ:たい平

雛鍔 [は]

【雛鍔(ひなつば)】
 庭師が、あるお屋敷の庭木を手入れしていたところ、
 この家の坊ちゃまがやってくるので、木から下りろという。
 小さい子どもにかしずかなくちゃいけねぇのか、と思いながら
 一応木から下りてひざまずいて来訪を待つ。

 やってきた坊ちゃま。廊下を歩いていた時、敷居の隙間に
 挟まっていた5円銭を見つけ、手に取り、ジイにコレは何かと聞いてきた。

 

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タグ:三三

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