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幾代餅 [あ]

【幾代餅】
 米屋の奉公人・清蔵が、花魁の幾代に惚れてしまう。
 寝込むほどに惚れてしまい、旦那さんに話をしたところ、
 「そんなに好きなら一年頑張って働いて金をためろ。俺があわせてやる」
 という言葉を貰い、清蔵は頑張る決意をする。


 旦那の言葉を信じ、一年間みっちり働いて
 お金を貯めた清蔵は、旦那の着物や草履、帯を借り、
 いよいよ幾代に合いに行く事になる。

 が、旦那はそういうところへ行った事がないため勝手が分からない。
 そこで知り合いの医者に自分の代わりになって
 清蔵を連れて行ってもらうことになる。

 風呂に入り、着物を着替えておめかしした清蔵は
 「野田の醤油屋の若旦那」を装って幾代と一晩を共にする。

 翌朝、幾代が「次はいつ頃来てくれるのか」と聞いてきた事で
 これ以上ウソはつけないと思った清蔵は本当のことを話す。

 米屋の奉公人で、着物も帯も旦那さんのもの、
 お金だって13両しかないから旦那さんが2両足してくれた。
 だから次、と言われるとまた一年間働いてお金を貯めないと・・・

 幾代は、清蔵の誠実なところを気に入ってしまった。
 翌春にはこの吉原から出られるから、そしたら一緒になりたいと言い、
 清蔵と翌春の再会を誓う。

 そして春が来て、幾代が米屋の清蔵を訪ねてきた。
 近くに家を構え奉公先のつながりでもって、餅屋を始める。
 子どもが3人生まれ、仲睦まじい様は、
 餅の美味さと一緒に江戸中の評判となった。

-----*----------*-----

別のサゲがあり、

 仲がよいから、周りのモノが焼餅妬いちゃいますね、という会話の後に、

 「うちには焼餅はありません、幾代餅です」


タグ:圓菊
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