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紙屑屋 [か]

「紙屑屋」
 二代目の若旦那。吉原で散財の末に勘当になり
 家に出入りをしていた職人の家の二階に厄介になっていました。

 が、その家のおかみさんとどうも仲がよくないので
 間に入った旦那が、若旦那の奉公先を世話します。 友人がやっているという紙屑屋へ、手紙を持っていった若旦那。

 名代の道楽者だというウワサだけれど大丈夫かといわれ
 マジメにやります、ということで早速紙屑を選り分けるよう
 仕事を言いつけられます。

 山になっている紙屑の中から、まだ使えそうなもの、
 髪の毛、ミカンの皮、文字がビッシリ書いてあるものを選り分ける中、
 文字の読み書きが出来るため、恋文やら歌舞伎の台本みたいなのから
 色んなものが目に入り気が散るばかり。

 何度か芝居の真似事をしては紙屑屋の主人に注意されたけれど
 やっぱり気が散って芝居を始めてしまう若旦那。
 耐えかねた主人が、

 「あなたは人間のクズだ」
 「ええ、だから今、そのクズを選り分けているところです」

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林家たい平師のを聞きました。噺自体は数年前のものの録音音源で、
噺のあちらこちらに当時の時代をうかがわせる様なネタが盛り込んであり
大変面白おかしく聞くことができました。

歌舞伎の何とか全集を見つけては歌を歌い、
サラリーマン川柳の用紙を見つけては感想を交えてひとつずつ読み上げたり
また不燃ごみが可燃ごみに混じっている設定でビニール傘を取り出し、
「分別しないといけないよ・・・」と言いながら台風中継の真似をしたりと
そりゃあもう笑い通しの噺でした。客席の笑い声にもつられてしまいます。

他の噺家さんがされているのをまだ聞いたことがないので
ぜひ他の方のも聞いてみたいものです。


(追記:4月22日)
他の方のも聞いてみたいと書いたばかりで、
三遊亭好楽師のこれを聞く機会がありました。
噺の進み具合、細かい人物の設定などは変わりませんが
サゲが違っていました。

 「何やってるんですか、紙屑は選(よ)っているんですか?」
 「ええ、芝居に、酔ってます」

へぇぇ、噺家さんによってはだいぶ違うのね、面白いなぁ(*^-^*)


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☆林家たい平公式ウェブサイト
☆三遊亭小遊三プロフィール三遊亭春馬ホームページ内



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  • メディア: DVD



タグ:たい平 好楽
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