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宮戸川 [ま]

【宮戸川】
 半七は、将棋をしていて帰りが遅くなり締め出しを喰らう。
 お花は友だちの家でおしゃべりに花が咲き、締め出しを喰らう。

 「おとっつぁん、将棋で遅くなりました、開けてください!」
 「おっかさぁん、今度は気をつけますから開けてくださぁい」

 と、それぞれが戸を開けてもらおうと声をあげていたとき、
 互いの存在に気づく。

 どうしても開けてもらえないので、半七はオジサンの家に行き
 一晩泊めてもらうことを思いつくが、お花も一緒にお願い、と言って
 振り切っても帰れ、と言っても後を付いてきて、
 おじさんの家に二人で顔を出すことになってしまった。

 いつも将棋で帰りが遅くなる半七め、たまには艶っぽい理由で
 帰りが遅くなってみろってんだ、なんてことを言いながら
 おじさんが戸を開けてみると、半七の半歩後ろにお花が居た。

 半七が、付いてくるなといったのに、と言い訳を言おうとするが
 おじさんは「大丈夫、全部飲み込んだ!」と言って、聞く耳持たない。

 家の2階に二人を上がらせるが、布団は一組しかない。
 背中合わせに二人は布団に入るが、真ん中の隙間から風が入り込み
 なかなか眠ることが出来ない。
 そうこうしているうちに、雨が降り出し雷鳴が響き始めた。
 雷を怖がるお花は、ピシャーンという音と光に驚き、
 半七の胸元に「キャッ!」と飛び込む。

 飛び込んだ拍子にお花の裾ははだけ白い足が露わになる。
 おしろいのニオイがただよってくる。
 ヘンな気分になった半七がお花の足に手を伸ばしたところで、

 「おじかんが来たようで、今日はこれでオシマイ」

-----*----------*-----
宮戸川は、前編・後編とあるのですが、
たいてい演じられるのは前編のみのことが多いです。

後編は、
 夫婦になったお花半七。とある日、お花がさらわれ行方知れずになってしまう。
 半七はお花の行方を懸命に探すが見つからず、一年が経過した。
 たまたま乗った船にいた男が「一年前に女を殺し宮戸川に捨てた」と
 話しているのを聞き、こいつが犯人か、と分かるが、
 実はこれは半七の夢であり、お花に起こされたところで
 「夢は小僧(五臓)の使い(疲れ)だ」となります。

いつか後編も聞いてみたいなぁ(*^-^*)

また、花禄さんの宮戸川では、
 雷を怖がる半七がお花の胸にすがりつく。
 その拍子に、半七の着物がはだけ、真っ白い胸に浮き立つあばら骨!
 ガタガタ震える半七に、お花の母性本能がくすぐられて
 半七をギュゥゥと抱きしめる。

 これが後に、ユウスケ・カオリ夫婦(漫才師)になったのでございます。
 (尻に敷かれている夫婦)
となります。艶っぽい要素がないのも面白いかも?
タグ:花禄 志ん馬
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