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長屋の花見 [な]

【長屋の花見】(=貧乏花見)
 「貧乏長屋」で知られる長屋の大家が、店子を呼びつけた。

 なんでも、貧乏長屋と呼ばれている厄を祓いたいから
 ちょうど上野の桜が身頃だからみんなで花見に行こう、というのだ。 そうとは知らない店子達。
 ひとりは、「大家のところのある物を食べちまった」
 もうひとりは、「大家の家とは知らずに家に上がりこみ・・・」
 と、それぞれが大家に呼びつけられた理由を考える。

 が、結局はみんなで来い、というのだから
 店賃のことだろうということになり、大家の家へようやく向かう。

 大家は想像していたより機嫌がよく、
 そういうわけだから花見に行こうと皆を誘ってくれた。
 一升瓶は二本用意してある。卵焼きもカマボコも用意してあるから
 体だけで来てくれればイイ、だから行こうよ。と誘われ
 皆で花見に行くことになった。

 が、行ってから期待はずれだったと言われるのはアレなので
 今のうちに告白しちまうと・・・と、大家が言った。

 酒が入っていると思われた一升瓶は、番茶を煮出して水で薄めたもの、
 カマボコは大根のぬか漬け、卵焼きはタクアンだと聞いて
 一同は驚き落胆するが、それでも景気付けに行くことに決める。

 ゴザを緋もうせんに見立て、花見の場所へついた一同。
 お茶け(お酒)、カマボコ、タクアンを食べ飲みながら
 半ばヤケになり大騒ぎを始める。

 この騒ぎに周りの客が寄ってきて、大家は嬉しい。

 「この人たちも、サクラだよ」

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瀧川鯉昇師匠の、長屋の花見を聞いた。
というかCDを買ったのだけども。

桂米朝師匠の「貧乏花見」も聞いたけれど、
上方の話もそれはそれで面白いのだけど
米朝師匠の声は「貧乏」という声には似つかわしくなく、
どっちかというと「茶金さん」のような、
良い所の旦那さまが似合うかなぁ。
この話に関しては鯉昇さんのほうが面白いと感じています。

この鯉昇さんのマクラが面白いことったらありません!
電車などで聞いていたら、必ずプッ(*^m^*)と噴出してしまうでしょう。
ひょうひょうとした声、落ち着いたしゃべり方で
自虐ネタをやられるものだからおかしいのなんのって。

ワザオギというサイトで鯉昇さんのCDが買えます。
 ワザオギ 瀧川鯉昇カテゴリー
もうね、長屋の花見ははまります!


タグ:米朝 鯉昇
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