反対車 [は]
【反対車】(=いらち車)
上野まで車に乗って行きたい旦那が声をかけた車屋。
何だかんだで車に乗ったのはいいが、梶棒がうまく上がらないうえ、
イスはブリキで押さえてあるだけ。危ないから、と言われながら
乗り込み、ようやく車を動かし始めた。
が、体が弱いので、お客さんを届けたらその足で入院するんだという。
若い人力車にはしょうがないが、
年寄りの人力車にも追い抜かされてしまうことに
あまりにも遅いんではないかと思った旦那が、いつ頃着くのか訊ねたところ、
明後日の夕方には着くんじゃないか、という答え。
そんなに遅いんじゃとんでもない!という旦那は車から降ろしてもらい
次に選んだ車屋が、速さでは誰にも負けねぇ!という車屋。
この車屋。速さがウリなだけあって、
まだ旦那が乗ってないのに走り出してしまう。
引き返してきて旦那を乗せると、舌を噛むと危ないからしゃべるな、
落ちると危ないから肘掛に腕を絡ませて・・・と言う。
そして、いざ走り出すと・・・早いの何のって。
さっきの遅いのとはワケが違うくらい速く、
あまりにも速いので上野を通り過ぎ、浦和まで行ってしまった。
引き返してくる途中、池があるんだが、
これに構わず突っ込んでしまい池の脇に立っていた芸者を
池の中に落としてしまった。
客が、「早く芸者さんをあげてやりなよ!」と言うと、
「芸者をあげるぅ?芸者を上げられるくらい稼ぎが無いんで。」
上野まで車に乗って行きたい旦那が声をかけた車屋。
何だかんだで車に乗ったのはいいが、梶棒がうまく上がらないうえ、
イスはブリキで押さえてあるだけ。危ないから、と言われながら
乗り込み、ようやく車を動かし始めた。
が、体が弱いので、お客さんを届けたらその足で入院するんだという。
若い人力車にはしょうがないが、
年寄りの人力車にも追い抜かされてしまうことに
あまりにも遅いんではないかと思った旦那が、いつ頃着くのか訊ねたところ、
明後日の夕方には着くんじゃないか、という答え。
そんなに遅いんじゃとんでもない!という旦那は車から降ろしてもらい
次に選んだ車屋が、速さでは誰にも負けねぇ!という車屋。
この車屋。速さがウリなだけあって、
まだ旦那が乗ってないのに走り出してしまう。
引き返してきて旦那を乗せると、舌を噛むと危ないからしゃべるな、
落ちると危ないから肘掛に腕を絡ませて・・・と言う。
そして、いざ走り出すと・・・早いの何のって。
さっきの遅いのとはワケが違うくらい速く、
あまりにも速いので上野を通り過ぎ、浦和まで行ってしまった。
引き返してくる途中、池があるんだが、
これに構わず突っ込んでしまい池の脇に立っていた芸者を
池の中に落としてしまった。
客が、「早く芸者さんをあげてやりなよ!」と言うと、
「芸者をあげるぅ?芸者を上げられるくらい稼ぎが無いんで。」
タグ:圓蔵
2008-05-19 15:56
nice!(0)
コメント(0)
トラックバック(0)
コメント 0