紙屑屋

【紙屑屋】
　道楽者で親から感動された若旦那が
　出入りをしていた職人の家の二階に厄介になっている。

　が、もう幾日も喰っちゃ寝を繰り返しているので
　この家の亭主がたまりかねて紙屑屋への奉公を勧めたところ
　若旦那、奉公に行けば満足にお飯が食べられるから、と
　二つ返事でこれを了承し、紹介状を持って紙屑屋へ向かった。


紙屑屋でさっそく仕事を始めることになる。

白紙は白紙～カラスはカラス～線香紙は線香紙～♪
とテンポよく選り分けていたと思ったら、
なまじっか字が読めるし書ける若旦那。
手紙やら川柳の紙やらを見つけてはこれを読み上げ
大声を出して芝居がかってみたりと、
どうも集中して仕事が出来ない。

見かねた紙屑屋の亭主が若旦那に対し
「あなたは人間のクズだ」
「ええ、だから今そのクズを選り分けてるところです」

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2008年9月12日　春風亭小朝プロデュース落語会＠東京厚生年金会館

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