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鶴満寺 [か]

【鶴満寺】

 鶴満寺での花見を計画してやってきた一行は
 庭の掃除をしていた坊主に敷地内に入れてくれるよう頼む。
 が、歌詠みの会ならばよいが、酒盛りは勘弁、と断られる。

 わけをきくと先の住職は酒が好きだったが病で亡くなり
 次にやってきた今の住職は酒が嫌いで飲まない。
 なので寺の敷地内での花見も禁止、ということで
 今年はダメなんだ、と断られる。歌詠みの会だと偽ってもだめで
 諦めきれず、終には袖の下を百両渡した。
 するとすんなりと中に入れてくれ、
 桜がよく見える場所まで教えてくれた。


 ドンちゃん騒ぎはやめておくれと言われてたのに
 けっきょく酒盛りが始まり、坊主を巻き込んでのにぎやかになってしまう。

 飲み歌い騒いで、坊主は酔いつぶれその場に寝てしまい、
 花見に来ていた一行は、そろそろ住職が帰ってくるかも、とのことで帰った。
 そして外出から戻ってきた住職は、桜の木の下で誰かが寝ているのを見つけ、
 権助の名を連呼するが、寝ていたのは当の権助だった。

 花見の客が来たのだなと問い詰められると
 歌詠みの会の皆さんでした、と言い張る。
 「背をはやみ~岩にせかるる滝川の~」と誤魔化すと
 住職すかさず「それは百人一首の歌じゃないか」

 「あれ、なんでわかったんです?はじめ百両でね、次に一朱」

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一朱・・・小判の更に細かい金。
これが16枚で小判1両の換算になっていたらしい。
タグ:しん吉
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