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煮売り屋 [な]

【煮売り屋】
 
 清八と喜六のふたり、お伊勢参りに行こうと東へ東へでかける。
 途中お腹が減った喜六が騒ぎ出した。

 煮売り屋があるからそこに寄ろうということになり
 店に入ってみると・・・

 うなぎ汁やら高野豆腐の煮物やら色々かかっているが
 歩いてきて疲れた体には重たいものは食べたくない。
 そこでサラッと食べられそうなものを注文するが
 今から材料を求めに行くという始末に呆れる清八は
 今すぐ食べられる物は無いのかと尋ねる。

 適当なものを出してもらうが、
 木の芽の味噌和えがあるのにそれは食べさせてくれない。
 村で寄り合いがあり、人数分作ったものなので
 これは食べさせられないと断られてしまった。

 しょうがないので勘定を払い店を出るが、
 このとき、一目散に走るが気にしないでくれ、と言い残し
 清八は先ほどの木の芽が入った丼を抱えて一目散に店を走り出た。
 追いかけてきた喜六と二人で、お腹を痛がりながら
 木の芽を堪能した。美味しい美味しいと食べつくし、
 抱えてきた丼が邪魔になったので草むらに投げ捨てた二人は
 旅路を急いだ。

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このあとのはなしは「七度狐」という名になり
違う演目としてかけられます。

タグ:雀々
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