佃祭り [た]
【佃祭り】
第一線から身を引いた小間物屋・次郎兵衛さんは大の祭り好き。
この日は住吉神社の大祭・佃祭りが開かれるというので、
その賑わいを見に船で佃島へ渡った。奥方というのが大の焼き餅ヤキなので
終い舟で帰ってくる約束をして出かけた。
第一線から身を引いた小間物屋・次郎兵衛さんは大の祭り好き。
この日は住吉神社の大祭・佃祭りが開かれるというので、
その賑わいを見に船で佃島へ渡った。奥方というのが大の焼き餅ヤキなので
終い舟で帰ってくる約束をして出かけた。
タグ:鯉昇
2008-08-17 21:06
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千早振る [た]
【千早振る】
八五郎が隠居のところへやってくる。
娘から投げかけられた百人一首の唄の意味を教えて、と言われたが
自分は意味がわからない。でも分からないというと
親としての威厳が保てないからご隠居さん、教えてください、と。
ところがこの隠居も歌の意味を本当は知らない。
知らないが、知らないというと隠居としても威厳が保てないので
適当にはぐらかす隠居。
八五郎が隠居のところへやってくる。
娘から投げかけられた百人一首の唄の意味を教えて、と言われたが
自分は意味がわからない。でも分からないというと
親としての威厳が保てないからご隠居さん、教えてください、と。
ところがこの隠居も歌の意味を本当は知らない。
知らないが、知らないというと隠居としても威厳が保てないので
適当にはぐらかす隠居。
タグ:鯉昇
2008-07-24 16:43
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たがや [た]
【たがや】
舞台は江戸、両国橋。この日は川開きの日で
橋の上は人でごった返していた。
そこに桶のたがを直す職人が道具箱を抱えてやってきた。
「しまった、今日は川開きかぁ・・・永代に回って帰るのも
まぬけな話だし・・・声かけながら道開けてもらうしかないな」
舞台は江戸、両国橋。この日は川開きの日で
橋の上は人でごった返していた。
そこに桶のたがを直す職人が道具箱を抱えてやってきた。
「しまった、今日は川開きかぁ・・・永代に回って帰るのも
まぬけな話だし・・・声かけながら道開けてもらうしかないな」
2008-07-24 09:32
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転失気 [た]
【転失気】(てんしき)
医者に診察を受けた和尚さま。帰りがけ、医者から
「“てんしき”はありますかな?」と聞かれるが、
それが何のことだかわからない。
でも知らないなんて言えないので、「いいえ、ありません」と
適当な返事をする。“てんしき”がないとなると
それなりに薬を調合しないといけないので、
では後でとりに来るように、と医者は言い残して帰った。
医者に診察を受けた和尚さま。帰りがけ、医者から
「“てんしき”はありますかな?」と聞かれるが、
それが何のことだかわからない。
でも知らないなんて言えないので、「いいえ、ありません」と
適当な返事をする。“てんしき”がないとなると
それなりに薬を調合しないといけないので、
では後でとりに来るように、と医者は言い残して帰った。
壷算 [た]
【壷算】
家の水がめが割れて壊れてしまったので新しい壷を買うのだけど
自分は買い物ヘタだから買い物上手なあにさん(友だち)に
一緒に行ってもらえないだろうかっと頼み、買いに出かける。
新しいお店を見つけ、店主もややボーっとしてそうな、
ちょうどいいお店に入り、まず小さい水がめを買う。
店主は3円50銭だというが、自分は買い物上手ということで
付き添いで着ているから、もう少し勉強してくれないかと値切り
このかめを3円で買う。
家の水がめが割れて壊れてしまったので新しい壷を買うのだけど
自分は買い物ヘタだから買い物上手なあにさん(友だち)に
一緒に行ってもらえないだろうかっと頼み、買いに出かける。
新しいお店を見つけ、店主もややボーっとしてそうな、
ちょうどいいお店に入り、まず小さい水がめを買う。
店主は3円50銭だというが、自分は買い物上手ということで
付き添いで着ているから、もう少し勉強してくれないかと値切り
このかめを3円で買う。
タグ:かっ好
長短 [た]
【長短】
気の長い男と気の短い男のやりとり。
気の長い男が、短い男の家に遊びに来た。
の~んびりと話す男とは幼なじみで、
何でも言い合う仲らしい。
饅頭食べるかい?と進められた気の長い男。
そうかい・・・じゃあいただくよ・・・と饅頭を手にして
口に入れるまでの間に気の短い男が
「うまいだろ?」
「まだ食べてないよ~・・・」
気の長い男と気の短い男のやりとり。
気の長い男が、短い男の家に遊びに来た。
の~んびりと話す男とは幼なじみで、
何でも言い合う仲らしい。
饅頭食べるかい?と進められた気の長い男。
そうかい・・・じゃあいただくよ・・・と饅頭を手にして
口に入れるまでの間に気の短い男が
「うまいだろ?」
「まだ食べてないよ~・・・」
時そば [た]
「時そば」
寒い冬の夜、そば屋に声をかける男がひとり。
そばをひとつ注文し食べるのだけど、
ダシが効いててウマイね、割り箸でイイね、
そばは細くてイイね、カマボコが分厚くてイイねなど
ありとあらゆることに対して褒め言葉をかけていました。
寒い冬の夜、そば屋に声をかける男がひとり。
そばをひとつ注文し食べるのだけど、
ダシが効いててウマイね、割り箸でイイね、
そばは細くてイイね、カマボコが分厚くてイイねなど
ありとあらゆることに対して褒め言葉をかけていました。
ちりとてちん [た]
【ちりとてちん】(酢豆腐)
大店の旦那様は、今日が誕生日で、祝いの席を設け
皆を招待したが来るはずの人がこられなくなり
そのために準備しておいた料理の数々があまってしまった。
そこで、喜ぃさんを呼んで食べてもらおうと頼む。
この喜ぃさん、美味しい美味しいと食べてくれ、気持ちもよくなった頃・・・
台所がなにやら騒ぎ出した。
大店の旦那様は、今日が誕生日で、祝いの席を設け
皆を招待したが来るはずの人がこられなくなり
そのために準備しておいた料理の数々があまってしまった。
そこで、喜ぃさんを呼んで食べてもらおうと頼む。
この喜ぃさん、美味しい美味しいと食べてくれ、気持ちもよくなった頃・・・
台所がなにやら騒ぎ出した。
竹の水仙 [た]
【竹の水仙】
とある宿屋に、10日も食っちゃ寝を繰り返している客がいる。
身なりもあんまりきれいじゃない。
あのまま逃げられたら・・・と思うと不安だし、
振舞い続けて酒もしょう油も砂糖も米も尽きてきたから
そろそろ宿賃を頂いてきておくれよ、とおかみさんに急かされ、
宿の主人が客室へ向かう。
そして話のついでに、宿賃を払って欲しいと言ってみたところ、
客は「銭は無い」という。
とある宿屋に、10日も食っちゃ寝を繰り返している客がいる。
身なりもあんまりきれいじゃない。
あのまま逃げられたら・・・と思うと不安だし、
振舞い続けて酒もしょう油も砂糖も米も尽きてきたから
そろそろ宿賃を頂いてきておくれよ、とおかみさんに急かされ、
宿の主人が客室へ向かう。
そして話のついでに、宿賃を払って欲しいと言ってみたところ、
客は「銭は無い」という。